4月21日、午前5時。湖畔は静けさに包まれていた。南西からの風が波を作り、湖岸の岩にぶつかる音の他には聞こえるものはなかった。あと一時間ほどで花火の音と共に、この中禅寺湖が幕をあげる。今年はどんなドラマが繰り広げられるのか?ここに来る釣り人のほとんどが、自分自身に中禅寺湖の女神が微笑むことを期待する。しかし、現実は甘くない。ボウズの連続が続くかと思えば、簡単に釣れてしまったり。そう、中禅寺湖の女神は気まぐれなのである。そのギャンブル的な感覚と、ここの魚の美しさ、コンディションの良さが多くのフィッシャーマンを呼び寄せるのである。
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さあ、日本を代表する湖「中禅寺湖」が解禁しました。
4月21日 岸釣り解禁
4月22日 船つり解禁
ということで、今回は4月21日の岸釣り解禁日に行って参りましたので、そのご報告です。
本来この企画は「フライフィッシングの達人」ですが、今回はルアーフィッシングに変更させていただきます。ご了承ください。 |
実は今年の中禅寺湖の解禁日は釣りに行く予定はありませんでした。しかし、タイミング良く、その日予定されていた仕事がなくなり、又、釣友の半田氏からの誘いもあったため、急遽釣行決定となりました。今回のメンバーは、以前勤務していたショップのスタッフである佐野氏、半田氏、そして釣友の竹沢氏と私の4人。私以外はルアーを得意とする方々の為、今回は私も久々にルアーでの釣行にしました。
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前日の午後10:00、集合。かなりハイテンションな状態でいざ出発!途中、食料買出しをして中禅寺湖に到着したのは午後11:30。事務所で遊漁券を購入し、今回の目的の場所、13番へと向かいます。ポイント決定も悩みました。ここ何年かは国道側が不発だったため、山側に行こうか、おそらく放流魚の多いであろう、大尻に入ろうか、悩んだ結果、皆さんの個人的実績により13番に決定しました。元金谷ボートハウス付近に車を止めます。この時間すでに多くの釣り人が到着していました。車の中でしばしの休息。
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午前3:30。釣りの支度を整え、いざ13番に向かいます。徒歩5分。ポイント到着。しかし、予定していた場所には先客のランディングネットが置いてあります。(いつのまに・・・)そこで少し左側に入ることにしました。何とか場所を確保。この時間すでにかなりの釣り人が湖畔日にはいるはずです。湖畔には小さなライトの明かりがいくつも確認できます。待つ時間は長く感じるもの。特にこれから解禁までの時間は異常に長く感じます。あまり寒さは感じませんでしたが、昨夜到着したときより、確実に気温が下がっているのが分かります。
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午前4:30。さらに気温低下。霧雨も降っています。あまりに退屈な為、佐野氏と13番の先端を見にいきます。金谷ワンド側は餌つりの人がいました。しかし、その左側に空いているスペースを発見!上から木が垂れている為、敬遠されていたのでしょう。でもルアーをやるのには十分なスペース。佐野氏と共にこちらに移動することに。(この行動が後の幸運を運んでくれるとは)
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| 午前5:20。あたりが明るくなったためタックルをセット。ルアーを結びます。私が選んだルアーはチヌーク7g赤金。隣の佐野氏も同じものを結んだようです。ここ中禅寺湖では実績のあるルアーなのです。 |
午前5:57。一艘のボートが金谷ワンド沖に進みます。おそらく解禁を告げる花火打ち上げ船だろうと思い、リールのベールを上げ、すでにキャスティングスタンバイOK。しかし、気温がさらに低下しているのか、指先は感覚がなくなっていきます。
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午前6:00。「バーン、ドーン、ドーン」と花火が打ち上げられます。いよいよ中禅寺湖の幕開けです。私は花火が鳴ったと同時にキャスト!ルアーは幾分風に流されました。糸フケをとり、リーリング開始。次の瞬間「ゴクッ、ゴクン」反射的に合わせるとまぎれもない魚の感触。なんということでしょう。一投目、それも花火が鳴ってから数十秒、いえ十数秒でのヒットです。糸フケをとっている内にルアーが沈んだとはいえ、1m程度のはず。表層でのヒットです。そのことを隣の佐野氏に伝えます。ランディングネットに収まったのは40cmのブラウン。すぐに二投目を投げますが、その後は反応なし。隣の佐野氏も少し離れた場所にいる半田氏、竹沢氏にも反応はない様子。
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午前6:30。少し離れた場所にいたエサ釣りの方が50cmほどの魚を釣り上げました。しかし、我々には反応なし。
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午前7:30。何度かルアーをチェンジしましたが、ここで以前登場しました古川氏(リバーオルド)のスプーン、ベスパ(赤金)に変更。そして7投目「ゴツゴツン」、またまたヒット!今度の魚はゴクン、ゴクンと頭を振っています。たいしたファイトもなくネットに収まったのは40cmのニジマス。放流ものでした。その後、四人とも考えられる全ての攻め方を試しましたが、反応はありませんでした。 |

午前9:00。あまりの寒さと空腹、及び場所移動のため一度上がる事に。その後知人と合流。ルアーはあまりよくないとの事でした。立木観音駐車場で一休み。しかし、寒さの為にに戦意喪失。結局この日は、まぐれで釣れた私の二匹で終わりました。 |
「中禅寺湖解禁日の状況」 |
3月までは満水でしたが、1mほどの減水でした。前日までのポカポカ陽気が一転し、夜から気温が下がる一方。日中の気温は1,2℃でした。当然魚にも影響が出たようです。フライフィッシングでは、ほとんどの方がニジマス(放流もの)を釣っていました。たまにブラウンや大型のレインボーも混じるといった状況。やはりマラブー系のフライに分があったようです。ルアーは朝一を逃がすと難しい状況で、3gスプーンをつかった管理釣り場タックルで放流ニジマスが釣れる、といった状況でした。今年は中禅寺湖でも暖かな日が続いているため、季節の変化は例年より早いと思われます。60cmほどのブラウンも釣れていますので、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか? |
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「フライフィッシングの達人通信」

今回、下野新聞社から「栃木の釣りFIELD ONE 渓流・管理釣り場編」という本が創刊されました。栃木県の渓流のポイント写真や解説の他、管理釣り場の紹介やエッセーなどの内容になっています。私事ですが、この本の執筆に携わらせていただきましたので、機会がありましたらお読みになって見てください。定価¥2600(税別)
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